2010年01月21日
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駒場の東大周辺から渋谷に掛けての地下送電線がやっと見えた!

Written By: 川俣 晶連絡先

 昨日までに分かっていたこと。

  • TEPCOマンホールが松濤2丁目交差点にある
  • TEPCOマンホールが観世能楽堂の前にある

 そこで推理しました。

  • 赤堤通りから続くラインは、井の頭線を越えて北に進み。線路脇の道路を経由して松濤2丁目交差点に至る
  • 地下送電線は水を避けるという原則が事実なら、鍋島松濤公園を北に迂回するはずである (東側に地下化された水路の出口がある模様)

 というわけで、東大周辺と松濤2丁目交差点付近の経路がもやもやしていたので、歩いてきました。

 結論は驚愕すべきものでした。

  • 松濤2丁目交差点から東に向かうラインは存在する。このラインはおそらく鍋島松濤公園を北に迂回していない
  • 観世能楽堂の前にあるラインは、このラインに繋がっていない。そのまま鍋島松濤公園を北を通って、山手通りに接続する (この接続点は交差点ですらないが、広い山手通りの向かい側にTEPCOマンホールが存在する)
  • おそらく、この点と松濤2丁目交差点は地下で接続されていて、電力を相互融通できる可能性がある (そう考えねば、松濤2丁目交差点の過剰に多いTEPCOマンホールの数を説明できない)
  • 松濤2丁目交差点から東に向かうラインはすぐに左折して井の頭線沿いを進む

 つまり、簡単にまとめると以下のようになります。

  • 東北沢駅東側の踏切を経由して来るラインは、鍋島松濤公園の手前で山手通りと別れ、鍋島松濤公園の北を通り、観世能楽堂の前を通り、NHKの前に至る
  • 赤堤通りから来るラインは、東大と井の頭線の隙間を通って東進して松濤2丁目交差点を経て東に向かう
  • 山手通りで両者は極めて接近し、山手通り地下で電力を融通し合う関係にありそうだ

 ちなみに、松濤2丁目交差点は地下送電線を通すにあたって、以下の点でベストです。

  • これより少しでも南に行くと、山手通りと旧山手通りが分岐してしまい、超えるべき太い道が2つに増えてしまう

 更にもう1つ言えば。

  • 東北沢駅東側の踏切を経由して来るラインは、水路を避けるという意味でかなり徹底している (三田用水跡にかなり沿っているという点を除き)
  • 赤堤通りから来るラインは古い水路跡をいくつも超えており、その意味で徹底していない (北沢川跡を2回も超え、空川跡と支流跡をいくつも超えている)

 そのことから、上記は割と古いラインであり、下記は比較的新しいラインではないか、という気がします。新しければ、技術革新や、水路の埋設も進みます。水路も埋めた跡であればそれほど重大ではないのでしょう。

残された疑問 §

  • 松濤2丁目交差点から東に向かうマンホール列があるのは確認しているが、最終的にどこに行くのか良く分からない (松濤郵便局前交差点で道路の様子も変わってしまう)
  • 東大と井の頭線の間に道路が存在しない区間があり、そこは確認できていない 駒場東大前駅を超えて北に行くラインは東大用であり、渋谷から来るラインとは接続していないという可能性を捨てきれない (実際、斜めに交差する立体交差の手前までしかマンホールを確認できていない。その先の道はあるがマンホールを確認できていない)

感想 §

 実は、試行錯誤した経路が悪く、重要なマンホールをいくつも見落としていました。そのことを今日は痛感させられました。しかし、鍋島松濤公園の北にTEPCOマンホールを4個も発見したときは爽快でした。しかも、その延長線上の山手通り上にも発見したときは本当に嬉しいものでしたね。わざわざ迂回して信号を渡って確認しに行った甲斐があります。一時はNTTのマンホールを誤認してしゅんとなりましたが。

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